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<最年長出場の“スウェット”GK>
ガボル・キラーイ「マジャールを支える40歳」 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byGetty Images

posted2016/07/25 09:00

<最年長出場の“スウェット”GK>ガボル・キラーイ「マジャールを支える40歳」<Number Web> photograph by Getty Images

足元の確かな技術でビルドアップの一端を担っただけでなく、股下を通したスローやノールックパスも披露した!

31日間に及ぶEURO2016を彩った印象深いサイドストーリー。

 まるで、シニアの草サッカーでプレーするGKのようである。

 上は通常のユニフォームを身につけているが、下はダボダボのスウェットパンツをはき、裾は短く折りたたんだソックスの中に入れ込む。異色のファッションは、お世辞にもカッコいいとは言い難い。

 ハンガリー代表GK、ガボル・キラーイ。'76年4月1日生まれのベテラン守護神は、グループリーグ初戦のオーストリア戦に40歳74日で出場し、ローター・マテウス(ドイツ)が持つEURO最年長出場記録、39歳91日を塗り替えた。


 注目を集めたスウェット姿も、本人曰く、「もう20年間、グレーボトム(灰色のズボン)でプレーしている」。きっかけは、20歳のときの試合。本来使うはずだった黒のズボンが洗濯中で使えず、たまたま、そのへんにあった灰色のものを使ったところ、見事に勝利した。以来、キラーイは験を担いでグレーボトムをはき続ける。

 ちなみに試合前のウォーミングアップ時は、他のGKと同じ、タイトフィットの黒の長ズボンをはいている。つまり、ダボダボのグレーボトムは試合専用。まさに“勝負パンツ”なのだ。縁起物ゆえ、なのか、「汚れてもハーフタイムにはきかえることはない。1試合、同じものを使う」という。見た目はどこか冴えない“スウェットおじさん”も、一度ピッチに立てば、機敏な動きで好セーブを連発する。チームを何度となく失点の危機から救い、ハンガリーのベスト16進出に大きく貢献したのは間違いない。

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