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決勝進出選手の半数が日本勢。“最強”日本の
課題はどこに?~東京五輪のボルダリング
は金メダルが絶対目標だ~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2018/06/27 08:00
今回の勝利でライバルのアンナ・シュテール(オーストリア)の持つ史上最多22勝まであと1勝と迫った野口。
'20年東京五輪の新競技であるスポーツクライミングの種目の一つ、ボルダリングのワールドカップ(W杯)今季第5戦が6月2、3日に東京で行なわれ、第一人者である29歳のベテラン、野口啓代が優勝した。自身3度目のW杯3連勝で、通算21勝目だ。
ボルダリングは高さ3~5mの壁に設定された課題(コース)を制限時間内にいくつ登ったかで競う。W杯は予選、準決勝、決勝の3ラウンド制で、決勝は制限時間4分。野口は予選を突破した20人で争われた準決勝で、ただ1人、全4課題を攻略した。しかも、すべて一度も落ちることなくクリアする「一撃」を連発。6人で争われた決勝では経験を生かした勝負強さで、世界ランキング1位の野中生萌をかわした。