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遅咲きの28歳が見せた快走。東京五輪へ園田はまだ成長する。~男子マラソンを若手の独壇場にはしない!~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKYODO
posted2018/02/24 10:00
30km過ぎに先頭集団から抜け出すも35km手前でモクゴブが追いつき、以降は一進一退のデッドヒートを演じた。
男子マラソン界に遅咲きの新星が現れた。2月4日に行なわれた別府大分毎日マラソンで、28歳の園田隼(黒崎播磨)が2時間9分34秒の好タイムで日本勢最高の2位になり、'20年東京五輪の代表を決める「マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)」の出場権を獲得した。
「勝つという目標にはもう一歩届かなかったが、ベストを出せたことはうれしい」
2時間10分40秒の自己ベストを1分以上更新する快走で、マラソン13度目にして初のサブテン(2時間10分以内)を達成した丸刈りのランナーは、謙虚な言葉で喜びを表した。