SCORE CARDBACK NUMBER

「速さ」か「粘り」か。個性が激突する
王座争い。~ベッテルかハミルトンか、
一騎打ちの行方は~ 

text by

今宮純

今宮純Jun Imamiya

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2017/09/14 07:00

「速さ」か「粘り」か。個性が激突する王座争い。~ベッテルかハミルトンか、一騎打ちの行方は~<Number Web> photograph by Getty Images

ベルギーGP、セーフティカー直後のベッテル最大のチャンスを巧みに防いだハミルトンが、逃げ切って5勝目。

 後半戦がベルギーGPから始まり、タイトル争いはフェラーリ/ベッテル対メルセデス/ハミルトンの一騎打ちにほぼ絞りこまれてきた。2強のエースが競う展開は、レッドブルのベッテルとフェラーリのアロンソが激闘を続けた'12年以来。過去3シーズンが独走メルセデスのチーム内対決だっただけに、久々の両雄決戦はファンにも新鮮だろう。

 ベルギーでは開催50回目のスパ・フランコルシャンがぎっしり満員だった。今年中盤からどのGPも昨年を超える観客数だが、最大の要因はフェラーリの反撃だ。

 ベルギーまでの12戦で4勝のベッテルはハミルトンの5勝に及ばないが、表彰台は9回。ハミルトンの7回を上回る。さらに4勝中3勝が逆転勝利という粘り強さだ。一方のハミルトンは5勝すべてポールトゥウイン。スパでM・シューマッハーと並ぶPP68回の最多記録を達成、速さで押すレース・キャラクターがはっきりしている。この両雄の持ち味が、分かりやすいスポーツ性を生み出している。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 499文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

フェラーリ
セバスチャン・ベッテル
メルセデス
ルイス・ハミルトン

F1の前後の記事

ページトップ