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すべては五輪メダルのため。過去曲で勝負する選手たち。~羽生が3季目の『バラード第1番』を選んだのは?~
text by
野口美惠Yoshie Noguchi
photograph byKYODO
posted2017/07/09 17:00
「ファンタジー・オン・アイス 2017」で今季のSP『バラード第1番』を披露し、観客に挨拶する羽生結弦。
曲選び。それは五輪シーズンにおいて、ジャンプの種類と同じくらい重要な、メダルへの戦略である。各選手は、その勝負の一手を早くも発表し始めた。
羽生結弦はショートでショパンの『バラード第1番』を、異例ともいえる通算3季目の使用に踏み切った。宇野昌磨はフリーで2季前の『トゥーランドット』を再演、ハビエル・フェルナンデス(スペイン)は5季前のフリー『チャップリンメドレー』をショートで使用するという。
過去の曲を選ぶ戦略はどんなものか。メリットは、滑り慣れているぶん、演技もジャンプも確実にレベルアップできること。デメリットは新鮮味に欠け、飽きられる恐れだ。