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ヘッドコーチ不在でも揺るがない、ウォリアーズの最強カルチャー。~民主主義というのは、ちゃんとやればこれほど強いのだ~
text by
宮地陽子Yoko Miyaji
photograph byGetty Images
posted2017/06/18 17:00
ファイナル第2戦後、カーHCは「最高の気分だった。またサイドラインに立てて嬉しく思う」と笑顔で語った。
コービー・ブライアント(元ロサンゼルス・レイカーズ)は、それを「ゴールデン・デモクラシー」と名付けた。現役引退後、ドキュメンタリー制作などに取り組むブライアントは、ゴールデンステイト・ウォリアーズのオフェンスがどれだけすばらしいチームプレーによって成り立っているかをショートフィルムで描写し、「ゴールデン・デモクラシーの世よ、永遠に」と称賛した。
ウォリアーズの「ゴールデン・デモクラシー」は選手だけに限らない。コーチ陣も役職の上下に関係なく、全員が意見を言える環境があり、全員が重要な役割を担っている。そういうチーム・カルチャーを作り出したのが、現ヘッドコーチのスティーブ・カーだった。そして今回は、彼自身がそれに助けられた。