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背中で見せるキャプテンシー。鉄人・阿部勇樹が放つ存在感。~ケガがちだったキャリアを変えたオシムの存在~ 

text by

二宮寿朗

二宮寿朗Toshio Ninomiya

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2017/06/03 17:00

背中で見せるキャプテンシー。鉄人・阿部勇樹が放つ存在感。~ケガがちだったキャリアを変えたオシムの存在~<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

今年9月で36歳になる阿部。浦和では今季で6年連続主将を務める。その姿は多くの選手の手本となっている。

 静かなる鉄人――。

 浦和レッズの主将、阿部勇樹が5月14日の新潟戦でJ1連続フル出場記録を「138」に伸ばし、広島の水本裕貴を抜いてフィールドプレーヤーで歴代1位となった。

 '13年シーズン、出場停止明けの鹿島戦(5月11日)がスタート。警告数が少ないのも特徴だが、何よりも体が強く、疲れを知らないタフガイである。

 今年1月の沖縄キャンプを取材した際にその秘訣を尋ねると、彼はこう言った。

「いや、若いときはケガばかりで年代別の代表でも合宿に行けなかったことが何回もありました。そんなときに一つの出会いがあって、トレーニングをすることによって変わっていった。特別、何かをやってきたわけじゃない。今の自分があるのも“その方”のおかげだと思っています」

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