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今季は100mだけじゃない。飯塚翔太の見せるこだわり。~末續慎吾の200m記録を超えて、20秒切りを目指す~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byKYODO
posted2017/05/18 07:00
静岡出身の飯塚は0.01秒差の2位に終わり、「地元の大会で優勝して、いいところを見せたかった」と悔しがった。
日本人初の100m9秒台誕生へ視線が集まる陸上短距離界において、“200mを忘れてもらっては困る”とばかりに猛アピールをしているのが、リオデジャネイロ五輪4×100mリレー銀メダリストの1人、飯塚翔太(ミズノ)だ。
銀メダル仲間の桐生祥秀、ケンブリッジ飛鳥、山縣亮太が100mに全精力を注ぎ込む中、200m20秒11のタイムを持つ飯塚が目指しているのは、末續慎吾が'03年に出した20秒03の日本記録更新と、日本人初の19秒台突入。五輪翌年の今季は、スタートを含めたフォーム改造を試みながら前半のスピードアップを図り、持ち味である後半の強さにつなげようという新たな取り組みを始めている。