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柴崎岳と中村俊輔。15年前と今を結ぶ地元の声。~クラブの地元は、選手にいつだって優しい~ 

text by

豊福晋

豊福晋Shin Toyofuku

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photograph byGetty Images

posted2017/05/04 17:00

柴崎岳と中村俊輔。15年前と今を結ぶ地元の声。~クラブの地元は、選手にいつだって優しい~<Number Web> photograph by Getty Images

4月8日のラージョ・バジェカーノ戦に途中出場。マルティ監督は「彼の15分間に満足しているよ」とコメント。

 テネリフェのホームスタジアム、エリオドロのゴール裏に日の丸が張り出さるようになったのは4月中旬のことだ。

 地元の日本食レストランの店員一同が旗を手作りし、スタジアムに持参するようになった。もちろん、柴崎岳の応援である。

 カナリア諸島は日本のマグロ漁船の基地にもなっており、最盛期には数千人の日本人が住んでいた。隣島のラスパルマスには日本領事館の事務所もある。日本とのつながりは深く、スペインの中でも一番の親日地域だ。

 スタジアム周辺を歩くと「ガク!」と声がかけられる。バルで飲んでいる中年サポーターは柴崎についてあれこれ語り(たいていレアル・マドリー戦での2得点の話が出てくる)、少年は柴崎の応援歌らしきものを歌いはじめる。かつてテネリフェでプレーした名MF、レドンドのような活躍を、と期待する地元民も多い。マルティ監督も会見で「ガクのようなタイプはうちにはいない。彼を入れるとパスが流れるんだ」と高く評価している。

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