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またもや若きエースの悲報。ベンチュラは「光」だった。~メジャーで続くスターの死~
text by
四竈衛Mamoru Shikama
photograph byYukihito Taguchi
posted2017/02/22 09:00
メジャー通算では94試合に登板し、38勝31敗、防御率3.89。'14年には青木宣親と同僚だった。
ロイヤルズの快速右腕、ヨルダノ・ベンチュラが、現地時間の22日、母国・ドミニカ共和国で自動車事故のため、急死した。25歳の若さだった。事故当時の詳細は明かされていないものの、当日は濃霧のため、視界が悪く、ベンチュラはシートベルトを着用していなかったという。昨年9月、ボート事故で他界したホセ・フェルナンデス(マーリンズ)に続く若きエースの悲報に、地元カンザスシティーだけでなく、メジャー全体が沈痛な空気に包まれた。
2013年にメジャーデビューしたベンチュラは、時速100マイル(約161km)の速球を武器に、早い時期からメジャーを代表する本格派として期待されていた。'14年からは先発ローテーション入りし、いきなり14勝をマーク。翌'15年には開幕投手を任され、30年ぶりとなる世界一に大きく貢献した。昨シーズンはプレーオフ進出を逃したものの、11勝と3年連続2桁勝利を挙げ、昨年のクリスマス前には、デイトン・ムーアGMに「来年は18勝して、10試合で完投する」と決意を伝えていた。