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ダンカンの「21」は永遠に。スパーズに
新時代到来か。~コーチに、チームメイトに
家族同然に愛された男~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2017/01/04 17:00

ダンカンの「21」は永遠に。スパーズに新時代到来か。~コーチに、チームメイトに家族同然に愛された男~<Number Web> photograph by Getty Images

式典では「自分がもたらしたもの以上に、僕が皆からもらったもののほうが大きい」と発言。

 サンアントニオ・スパーズのヘッドコーチ、グレッグ・ポポビッチは、遠征先で外食すると、いつも帰り際にティム・ダンカンの好物、キャロットケーキをテイクアウトしていたという。ホテルに戻ると、昼寝をしているかもしれないダンカンを気遣って、部屋の前にケーキを置き、ノックだけして立ち去る。

 12月18日、ダンカンの永久欠番セレモニーのスピーチで、ポポビッチはそんなエピソードを明かした。

「ヤツはそれを当然と思うようになって、おかげで私は20年近く、キャロットケーキを届けなくてはいけなかったんだ」

 皮肉っぽい口調は、ポポビッチ流の照れ隠しだ。文句を言いながらも、毎回、嬉々としてケーキを持ち帰った様子が目に浮かぶ。

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