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元天才少女の復活劇、高木美帆が見せた成長。~21歳にしてどん底を知ったスピードスケートのエース~
text by
矢内由美子Yumiko Yanai
photograph byAFLO
posted2016/01/16 06:00
バンクーバー後も世界ジュニアで総合優勝など活躍したが、不振のためソチでは代表落選。
'10年バンクーバー五輪に日本チーム最年少の15歳で出場したものの、'14年ソチ五輪の出場を逃したスピードスケートの高木美帆(日体大3年)が、今季W杯前半戦4大会で絶好調の滑りを見せ、完全復活の狼煙を上げた。
まずは11月中旬のW杯カルガリー大会(カナダ)で、ランキング下位のBグループながら個人3種目で自己ベストを出してAグループ入りを果たすと、1週間後のソルトレイクシティー大会(米国)では、3種目で10位以内に入る大躍進。12月はさらに上昇カーブを描き、インツェル大会(ドイツ)とヘレンベーン大会(オランダ)では、失格となった1レースを除き、個人種目7レースすべてで10位以内という成績を収めた。そのうち6レースは日本人トップだった。