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育成強化の充実が生んだ「スーパー1年生対決」。~ボクシングにも現れた清宮世代~
text by
前田衷Makoto Maeda
photograph byKYODO
posted2015/08/28 07:00
身長167cmの中垣(右)は自身より5cm高い松本に対し、上手く間合いを詰めリーチを封じた。
高校野球や陸上競技に高校生のスーパールーキーが台頭して、スポーツ紙なども大賑わいだが、ボクシングでもいま高校生から目が離せない。
先の全国高校総体(兵庫)でも多くの逸材が出場し、これまでにない高レベルの大会となった。特に軽量級に強豪がひしめき、出場316選手中、1年生が27名、この中で決勝に残ったのが5名というのも異例の多さだった。ライトフライ級決勝は1年生同士。これも、過去に例を聞いたことがない。
複数のテレビ・カメラが密着していた松本圭佑(神奈川・みなと総合高)は元プロの東洋太平洋王者・松本好二さんの息子。対する中垣龍汰朗(宮崎・日章学園)も小学生からグローブを握り、6月にタシケントで開催されたジュニア(15~16歳)のアジア選手権に52kg級で出場し、日本選手唯一の金メダルを獲得したばかり。松本も同大会50kg級の銅メダリストだ。