ブックソムリエ ~新刊ワンショット時評~BACK NUMBER

カープをいつも支えてきた人の情。
~原爆の4年後に球団を創設した男の
「元祖カープ本」~ 

text by

幅允孝

幅允孝Yoshitaka Haba

PROFILE

photograph byWataru Sato

posted2016/11/12 17:00

カープをいつも支えてきた人の情。~原爆の4年後に球団を創設した男の「元祖カープ本」~<Number Web> photograph by Wataru Sato

『カープ風雪十一年』河口豪著 青志社 880円+税

 カープファンなら今こそ読むべき幻の1冊が復刊した。56年ぶりに帰ってきた『カープ風雪十一年』は、数多のカープ本の元祖といって差し支えないだろう。カープの黎明期を支えた元球団代表の河口豪(とし)が書く、あけすけで、愉快で、そして広島愛に満ちた名著である。

 思えば、広島カープという球団の誕生は復興の象徴だった。原爆によって焦土と化したわずか4年後に創設され、親会社もなく自治体の出資も間に合わず、それでもプロ球団を作りたいという人の情熱のみで走り出した広島カープ。その真ん中にいた河口らは何をしていたかというと、金策である。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 369文字

ウェブ有料会員(月額300円[税別])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

男たちの日本シリーズ。~広島vs.日本ハム 6戦の物語~
広島東洋カープ
河口豪

プロ野球の前後の記事

ページトップ