Before The GameBACK NUMBER

更生が美談となる罪はどこまでなのか。~バラバラ殺人からの復帰はスポーツの懐に収まるか~ 

text by

藤島大

藤島大Dai Fujishima

PROFILE

photograph byAFLO

posted2017/04/07 16:30

更生が美談となる罪はどこまでなのか。~バラバラ殺人からの復帰はスポーツの懐に収まるか~<Number Web> photograph by AFLO

7年前に逮捕された当時のブルーノ・ソウザ。

 ひとつづりの文章にするのがためらわれる。それは「拷問」であり「バラバラ」であり「ロットワイラー犬の餌」である。

 ブラジル。灼熱の混沌、情熱と怠惰の両立、とりどりの色彩、そして最高のサッカー。なんでもありの楽園には笑い声と等分の暴力がはびこる。

 このほどの驚くべきニュースはすなわち「ブラジル」の極致を示している。

「愛人殺害後に遺体を犬に食べさせたGK、ブラジル2部クラブに入団」(afpbb.com)

 おそろしく寛容、そして、ひどく反省を欠く。

 ブルーノ・ソウザが主人公である。32歳。かの国の流儀では「ブルーノ」とのみ呼ばれる。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 941文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

ブルーノ・ソウザ
フラメンゴ

海外サッカーの前後の記事

ページトップ