【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER
稀勢の里引退後の、国技館と大相撲。
断髪式を盛り上げる仕掛けが見たい。
posted2019/02/06 07:00
text by
池田純Jun Ikeda
photograph by
Kyodo News
稀勢の里の引退表明で日本出身横綱が再び不在となった大相撲。
わざわざそれに合わせたわけではないのですが、1月場所11日目に両国国技館へ足を運びました。午後2時過ぎの十両以下の取り組みから結びの一番までじっくり観ていたのですが、力士たちの取り組みに引き込まれました。
たとえば、小兵力士・炎鵬と、ジョージア出身力士の臥牙丸の一番。炎鵬は小手投げで負けてしまいましたが、その戦いぶりに、息子も私も大声援を送りました。
相撲に限らず、さまざまなスポーツの会場として親しまれている両国国技館。
今回改めていろいろな場所に目を配ってみると、新しい発見がたくさんありました。
1杯300円のちゃんこが売っていること(これが美味しい!)、トイレが座席数との比率を考えても非常に多く設置されていること、お茶屋さんに頼むとキンキンに冷えた瓶ビール(これも美味しい!)を持ってきてもらえること。
特に瓶ビールというのは他のスポーツでも例を見たことがなく、一回りして、斬新でとても面白い、と感じました。大相撲は、エンターテインメントとして、お客さんのことをしっかりと考えている、がんばっている、と感じさせる発見がさまざまありました。
引退表明からあまり日はないが。
その一方で、横綱・稀勢の里引退に際して、引退記念グッズなどが売られていなかったことは驚きでした。引退表明からあまり日がなかった、ということかもしれませんが、引退記念タオルなどがあれば、私は欲しかったな、買っていただろうな、と感じます。
ちなみにこの日一番の盛り上がりを見せていたのは、前日まで全勝だった横綱白鵬と小結御嶽海の結びの一番で、御嶽海が白星を挙げた場面。座布団が飛び交い、隣に座っていた方も興奮気味に、「次の日本人横綱は御嶽海がなってもらわないと」と言っていたくらいです。