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20歳を迎えるゴルファー三浦桃香が
いつも笑顔でプレーできる理由。 

text by

林田順子

林田順子Junko Hayashida

PROFILE

photograph byKiichi Matsumoto

posted2019/02/06 11:30

20歳を迎えるゴルファー三浦桃香がいつも笑顔でプレーできる理由。<Number Web> photograph by Kiichi Matsumoto

ニコニコできるのが強みです。

 私、オンオフのスイッチというのがよく分からないんです(笑)。もちろん試合は真剣なのですが、割と普段と同じなんですよね。風を見るときとか、コースメモをチェックする時はちゃんと考えるし、クラブを握るときだけは試合モードになりますが、大きな気持ちの変化はなくて。だから試合中の写真を見ても、笑っているみたいな顔をしてるんですよ(笑)。自分では分からないけど、辛い局面になったら、さすがに笑う頻度も減っているのかなぁ。でも、基本はずっとニコニコしているみたいで。きっと、それだけ試合が楽しいんじゃないでしょうか。

 結局私の強みって、そこかなと思うんです。飛距離があると言われますけど、ドライバーって少し曲がるだけで大きなミスにつながるじゃないですか。だからむしろ苦手だと自分では思っていて。それよりも、何があっても怒らず、イライラせず、穏やかな気分でいられることが、ゴルフでは大きな強みになっていると思います。

 ただこのオフは飛距離を保ったまま、まっすぐ飛ぶようにかなり練習をしたので、来季はぜひそこを見て欲しいですね。私、フェアウェイキープ率がすごく低かったのですが、今年はこの数字が上がると確信しています。

ただゴルフが強くなりたい、と。

 来季は私にとって勝負の年ですが、結局何があっても焦らず、諦めずコツコツと頑張っていくしかない。そうやって練習を積んでいくことが自信になるし、自信を持ったゴルフをすれば、成績は付いてくると思っています。それはスポーツに限らないですよね。周りの友人たちもみんな目標に向かって頑張っているし、そういう友人たちの姿を見ると、私も頑張るしかないと活力になっています。

 20歳になりますが、私にはまだ美学や信念と呼べるものは何もないし、どんな女性、どんな選手になりたいかというビジョンもありません。大人が何かも分からないし、これからやりたいことだって決まってない。だから、ただゴルフが強くなりたい、その思いでこれからも努力を続けていくだけだと思っています。

三浦桃香

三浦 桃香Momoka Miura

1999年2月12日、宮崎県生まれ。母親の影響で9歳からゴルフを始める。高校1年で「マンシングウェアレディース東海クラシック」、「サマンサタバサ ガールズコレクション・レディーストーナメント」に出場し、いずれもベストアマチュア賞。2017年はQT34位で2018年シーズン前半戦の出場権を獲得し、2018年ツアーフル参戦。11月に行われたQTでは6位。2019年シーズン前半戦の出場権を獲得した。“黄金世代”の一人として、ツアー屈指の人気を誇る。

毎回1名のゲストの「生き方」「人間性」にフォーカスし、そこにある「美しさ」をあぶり出すBS朝日の番組。ビジュアルだけではなく、精神的、健康的など様々な角度から“肉体に宿る美”を探ります。スポーツ総合誌「Number」も企画協力。

MC:浅尾美和

第41回:三浦桃香(ゴルフ)

2月8日(金) 22:00~22:24

プロゴルファーの三浦桃香選手は、ジュニア時代から数々の大会で活躍し、昨年、レギュラーツアー初参戦。女子ゴルフ界の未来を担う黄金世代の一人で、愛らしいルックスでも人気です。もうすぐ二十歳。アスリートとして、女性として。彼女は今、大人の階段を上ろうとしています。

第42回:松田宣浩(野球)

2月15日(金) 22:00~22:24

日本プロ野球界を代表する三塁手で、侍ジャパンの主力も務めた福岡ソフトバンクホークスの松田宣浩選手。モットーは、はつらつとしたプレー。「熱男」のパフォーマンスはもうお馴染みとなっています。現在35歳ですが、まだまだ元気。次々と熱い言葉が飛び出しました。

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