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こんまり流お片づけで五輪連覇。
陸上競技・最強夫婦を支えた断捨離。 

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及川彩子

及川彩子Ayako Oikawa

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photograph byGetty Images

posted2019/01/29 07:30

こんまり流お片づけで五輪連覇。陸上競技・最強夫婦を支えた断捨離。<Number Web> photograph by Getty Images

全米でも話題の近藤麻理恵さん。陸上界最強のオールラウンド選手のイートン夫妻も「こんまり」流の信奉者だ。

五輪前のオフに片づけ祭り。

 2人がまず取り組んだのは「こんまりメソッド」通り、洋服と靴の整理。

 トップ選手の2人は、シーズンごとにスポンサーから大量のスポーツウェアや靴を提供される。また世界大会の代表になると各国の陸上連盟からユニフォームやスーツケースが送られてくる。家はスポーツグッズで溢れていた。

「『こんまり』の本を読んですぐに片づけ祭りを決行しました。本当に好きなもの、大会に持っていきたいものを選び、ほしいと言ってくれる人がいたらすぐに引き取ってもらって、必要ないと思ったものは寄付しました」とアシュトン。

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 不用品を受け取ってくれる場所に「車で何度も往復した」と笑うように、大量の物を処分した。

メダルのために必要なものだけ。

 著書では「ときめくものを手元に残す」とあるが、イートン夫妻の場合はときめきにプラスして、金メダル獲得のために必要かどうか、というのも厳選するポイントになった。

 本やDVD、携帯などに入っている音楽やポッドキャストなどもお片づけした。

「2時間もゆっくりと映画を観る暇なんて今はないから。引退してからのお楽しみと考えて、DVDなども処分しました。今の自分が心地よく感じるもの、手元にあると安心できるものを再確認することで、メンタルも安定し、競技に集中できるようになった」とブリーアン。

 金メダルのためにここまでするのか、そう感じたのは、イートン夫妻が人間関係や生活のあり方も見直した点だ。

「私たちは普通の夫婦とは違って、週末に映画を観に行って食事して、次の日は友達とブランチみたいな生活はできないんです。すべてが競技のためにあるから」

 練習、食事、体のケアなどいくら時間があっても足りない。同い年の友人は飲みに行ったり遊んだりしているが、競技に必要なことではない。2人は金メダルのためのお片づけを二人三脚で行った。

【次ページ】 2人合わせて17種競技の荷物。

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