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<アントラーズの栄光と共に>
神様が怒った「Jリーグ開幕」
posted2018/12/29 12:00
text by

北條聡Satoshi Hojo
photograph by
KASHIMA ANTLERS
チケットはプラチナ化し、練習場にも人が溢れた。
プロサッカーリーグ開幕の興奮と混乱の中で、勝者としての確固たる基盤を築いたクラブがある。
鹿島アントラーズ。その中心に、王国の10番がいた。
プロサッカーリーグ開幕の興奮と混乱の中で、勝者としての確固たる基盤を築いたクラブがある。
鹿島アントラーズ。その中心に、王国の10番がいた。
ジーコが、いた。
ほかの誰でもない。かつてサッカー王国ブラジルの10番を背負い、「神様」とまで呼ばれた男が、圧倒的な存在感を放って、そこに立っていた。
1993年、元号では平成5年である。バブルがはじけたばかりの日本に、プロのサッカーリーグが誕生した。構想から足かけ6年で築き上げたJリーグだ。
熱狂が渦巻いていた。
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