今回の青学は「ゴーゴー大作戦」。

　監督たちは採るべき戦略を、ちゃんと理解しているのです。今年、昨年よりも往路で差がつけば、どうなるのか分かりませんよ。

　毎年、青山学院の原監督はマスコミ向けに○○大作戦なんて発表しますね。今回は「ゴーゴー大作戦」だそうですが、「ポイントは5区。マークするチームはナンバーカード5の東海大」と、私のシミュレーションと不思議に一致しているのが興味ぶかいところです。

　私は青山学院に負けて欲しいと思っているわけではありませんが、スポーツの魅力は、圧倒的な王者に向かって挑戦者が死力を尽くすとき、そこで生まれるドラマではないでしょうか。

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　皆さんと同じように、私も箱根駅伝で熱いドラマが見たいのです。

（構成：文春新書編集部）

碓井哲雄（うすい・てつお）

1941年、東京都生まれ。1963年から箱根駅伝に3年連続出場。10区、2区、2区を走り、中大5連覇、6連覇に貢献。指導者としても中大の駅伝チームを上位校に復帰させた実績をもち、現在も 神奈川工科大陸上競技部の監督を務める。1995年から箱根駅伝の解説を務めており、今年もスタジオに登場。

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