オリンピックへの道BACK NUMBER
全日本5連覇がかかる宮原知子の、
「もっと強くなる」という信念。
posted2018/12/18 11:45
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
日本女子のエース。
この数シーズンから今日に至るまでの活躍は、そのように形容するにふさわしい。
宮原知子は、長年にわたってたしかな存在感を示してきた。ソチ五輪こそ出られなかったものの、同じシーズンの四大陸選手権で2位になると、その翌シーズンからは世界選手権やグランプリファイナルで表彰台に上がったのをはじめ、大きく崩れることなく、コンスタントに上位の成績を残してきた。
平昌五輪では自己ベストを更新しての総合4位。やりきったという思いと同時に「もっと頑張るしかないと思います」と悔しさも味わった平昌を経て、2018-2019シーズンの抱負をこのように語った。
「いったん、リセットのシーズンです。ゼロからのスタートだと思っているので、いろいろな新しいことにチャレンジするシーズンにしたいと思います」
次の五輪に向けて新たな挑戦。
この言葉通り、オリンピックイヤーが終わるとともに、次のオリンピックに向けて新たなことに取り組んできた。
平昌ではジャンプのGOE(出来栄え点)にメダルを獲得した選手たちとの差があると感じ、羽生結弦らを教えるジスラン・ブリアン氏に指導を仰ぎ、跳び方を学んだ。
プログラムの曲も和のテイストだった昨シーズンから一新。特にフリーは、初めてタンゴに挑戦した。
「特にフリーは難しいチャレンジなんですけれど、新しい自分を出していけるように滑りたいです」
ささやかな挑戦もあった。8月、スイス合宿のこと。
「海外の選手となるべく英語で会話をするように、チャレンジしました。大きなことから小さなことまで、日常生活からやってみようかなって思ったことはどんどんやってみたい」