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開幕わずか8戦での監督交代から、
Bリーグ渋谷が目論む逆襲プラン。
text by
吉川哲彦Akihiko Yoshikawa
photograph byB.LEAGUE
posted2018/11/22 07:30
ここ数試合、得点面での貢献が増えチームの好調を牽引しているベンドラメ。
現体制のキーマンは山内。
そんな伊佐体制のキーマンは、ともに昨シーズン琉球から移ってきた山内盛久だ。
「彼にも意見を求めながらやっている。練習中も彼が説明しながら引っ張ってくれていて助かっています」というように、伊佐HCのスタイルを選手に伝える重要な役割を担うことになる。
「長く一緒にやっている分、選手の使い方や交代の仕方はわかっています。選手によっては『何故今自分が使われているのか』とか『何故ここで下げられたのか』ということを理解できないことがあるので、そういう時は僕から選手に声をかけるようにしています。
試合を重ねてきて、伊佐さんの意図がだんだんわかるようになってきている感じはある。時間がなかったのでジェフさん(勝久前HC)のバスケットを大きく変えずにやっているが、これからはベースは同じでも少しずつ、むーさん(伊佐HC)のやりたいことが入ってくると思う。そこでチームメートにアドバイスしていければと思います」(山内)
勝つために日々ハードワーク。
もう1人キーマンを挙げるとすれば、やはり在籍3シーズン目を迎えたサクレだろう。過去2シーズンからメンバーの大きな変動がない中で、大黒柱であるサクレの存在感は限りなく大きく、NBAで実績のある選手として周囲に与える影響も少なくない。
明るい性格でチームのムードメーカーでもあるサクレ。「開幕当初の負けが込んだ状況下でどういう感情を抱いていたか」という問いにも落ち込んだ仕種をしておどけてみせたが、NBAという最高峰の舞台でプレーしてきただけあって、バスケットと向き合う姿勢は超一流だ。
敗戦が続く中でも一喜一憂することなく、「勝つために日々ハードワークする、そのことだけに集中している」と、特にチームのムードを高めるような行動・言動はしなかったという。