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ボランティアレスラーで再デビュー!?
大仁田厚がG馬場没20年の記念大会へ。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2018/10/30 17:00
ファンに囲まれて笑顔の大仁田厚。これまでも、これからも、その生き方は変わらず、ファンはそれを観にくるのだ。
「海外ではプロレスラーですよ」
「イギリスとアメリカに呼ばれているんです。
来年の1月はイギリス、4月の5日、6日、7日はニューヨークで試合します。レッスルマニア・ウィークですが、インディ団体で試合とサイン会をやります。
ファイトマネー? もらいますよ。海外ではプロレスラーですよ。日本では引退しましたが、海外では引退していませんから」
“海外では引退していない。イギリスとアメリカでも引退していない”???
これが大仁田の導き出した答えだった。
「詭弁」だと言われても大仁田流の生きる術は健在だった。
電流爆破デスマッチの創造者のカリスマ性は、海外ではよりマニアックな層に絶大で、サイン会も間違いなく盛況を博すだろう。
リングでやっていることに変わりはない。でも、大仁田は胸を張って言う。
「はい。日本ではボランティアレスラー、海外ではプロレスラーです」
馬場の追善試合に出ない理由はない。
大仁田はボランティアレスラーとして来年2月19日、両国国技館で行われる「ジャイアント馬場没20年追善興行~王者の魂」にも名乗りを上げた。
大仁田は全日本プロレス時代、馬場にかわいがられていた。
「馬場さんのパンツ洗ったのはボクだけでしょう。大仁田元子とも呼ばれていましたから」(大仁田)
そんな馬場の追善試合に大仁田が出ない理由はない。むしろ、出たいと言った方が正しいだろう。
大仁田は今回の追善興行の主催者である故馬場元子さん側の親族の緒方理咲子さんらとも笑顔で記念写真に収まった。
大仁田の出場は決定したと見ていいだろう。