マスクの窓から野球を見ればBACK NUMBER
西村健太朗、15年間おつかれさま。
ガンコで一途な高3春の思い出。
text by
安倍昌彦Masahiko Abe
photograph byNanae Suzuki
posted2018/10/23 08:00
西村健太朗は巨人で一途な15年間を過ごした。そのキャリアは、高校生の時の姿の延長線上にあった。
いかにも健太朗くんらしいキャリア。
150キロ前後の速球も投げたが、必殺兵器のシュートと、鋭いスライダーで両サイドを出し入れする絶妙のコントロールを武器に、ジャイアンツの投手陣の一員として15年間。
もうそんなに前になるのか……。
470試合、752イニングと1/3を投げて、38勝34敗、セーブ81のホールド77。
たしか右ヒジの手術もしたはずだが、その後の2012年には守護神として32セーブ、翌年は42セーブで「セーブ王」を獲得。通算防御率3.12は見事な数字だ。
丸15年、ジャイアンツのユニフォームだけを身にまとい、ジャイアンツだけのマウンドを守って、この秋、身を退く。
ジャイアンツに奉げたプロ野球生活。いかにも、健太朗くんらしい。
おつかれさま、そして、引退おめでとうございます。