Number ExBACK NUMBER
非アスリートな稲垣吾郎が語る、
役者としてのモチベーション維持術。
posted2018/10/25 07:00
text by
川村由莉子(Number編集部)Yuriko Kawamura
photograph by
Takuya Sugiyama
8月30日発売のNumber960号よりスタートした連載、「語ろう! 2020年へ 新しい地図×Paralympic Athletes」。稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾の3人がパラリンピアンと対談していくシリーズ企画だ。
その第2回目のホストは稲垣さんが務め、ゲストには日本のパラ競泳界の第一線を走り続けるおふたり、木村敬一選手と山田拓朗選手を迎えた。
木村選手は生まれてから一度も視力を持ったことがない、全盲のスイマーだ。北京パラリンピックに初出場してから3回パラリンピックに出場し、これまでに合計で銀メダル3個、銅メダル3個を獲得。2020年東京パラリンピックでは「いい加減、獲りたいです」と金メダルに向けて日々邁進している。
「見えたことがないのにどう泳ぎを?」
山田選手は13歳、中学一年生のときアテネパラリンピックに出場、史上最年少スイマーとして脚光を浴びた。障害は右前腕の欠損だ。「腕が1本ないからって甘えるわけにはいかない」と幼い頃から健常者の選手に混じって練習を重ね、リオパラリンピックでは銅メダルを獲得している。
稲垣さんは小学生のころスイミングスクールに通っていたことがあるものの、ヘルパー(浮き袋)がとれるくらいにしかならず、今も泳ぐことはできないという。
「13歳でパラリンピックってどんな感じなんですか?」
「見えたことがないのにどうやって泳ぎを覚えたんですか?」
何度も世界の舞台で戦ってきた選手に次々と疑問を投げかけ、また新たにパラスポーツの楽しさや奥深さを発見した様子だった。