サムライブルーの原材料BACK NUMBER
川又堅碁の「やってやる感」の源。
俺は俺で終わらせない、学ぶ男。
text by
二宮寿朗Toshio Ninomiya
photograph byTsutomu Takasu
posted2018/10/15 12:00
ストライカー然とした風貌だが、川又堅碁は野生一辺倒の選手ではない。学ぶ意識が彼を一流たらしめている。
ジュビロのためにも“やってやる”。
ウルグアイ戦に燃える理由は、まだある。
ジュビロが残留争いに巻き込まれ、ここ5戦で2分け3敗と調子を落としている。9月のコスタリカ戦ではガンバ大阪の東口順昭、三浦弦太、横浜F・マリノスの天野純らが代表戦で活躍した勢いをチームに持ち込んで下位から浮上したように、代表を個人のみならずチームのターニングポイントにつなげたいという意欲がのぞく。
「代表で頑張ることが、自分のなかで流れを変えることになるかもしれない。いや、流れを変えなきゃいけないって思っている。ジュビロのことを考えて、責任を持ってやらなきゃいけないから」
追加招集だから、もっとやらなきゃという気持ちが強くなる。代表での立場もチーム状況も崖っぷちだから、逆に燃えてくる。
「次(ウルグアイ戦)、チャンスもらえるように頑張りますよ。ポイチさんの前で、ゴール決めたいです」
ヤル気の追加補充も完了。
川又堅碁に“やってやる感”が漂っている。