F1ピットストップBACK NUMBER
消滅危機だった日本GP存続決定!
30回を迎える鈴鹿が勝ち取ったもの。
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byAFLO
posted2018/09/09 17:00
昨年は鈴鹿で初のポールポジションを奪ったハミルトンが優勝。来季以降もこの光景が見られるのは何よりだ。
せめて10万人、ビジネスとして。
しかし、これだけで収入が劇的に改善するというわけではない。「これらの権利で得た収入を合わせても、日曜日の観客が2017年同様、6万8000人止まりだったら、ビジネスとしては成り立ちません。やはり大切なことは観客を増やすこと。
16万人に戻そうとは言いません。せめて10万人。今年は昨年より30%多くチケットが売れています。この調子で行けば、2020年に10万人復活も夢ではない。頑張れば、ビジネスとして成り立つ。その構造をなんとかして構築したかった」(同前)
鈴鹿でのF1日本GPは、今年30回目の記念大会を迎える。そして来年以降も、少なくとも3年間は続く。しかし、これまでの30回と来年からの日本GPはまったく違う。新しくなる'19年以降の日本GPを楽しみに待ちたい。