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W杯もEUROもない年に真剣勝負を。
フランスとドイツが新リーグで激突! 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byUNIPHOTO PRESS

posted2018/09/06 11:30

W杯もEUROもない年に真剣勝負を。フランスとドイツが新リーグで激突!<Number Web> photograph by UNIPHOTO PRESS

黄金時代の予感漂うフランスと転換期のドイツ。しかし、現時点での優位が将来を保障しないのもサッカーの面白いところだ。

昇格、降格もある真剣勝負。

 今年の9~11月に行なわれるグループステージでは、それぞれがホーム&アウェーで対戦。リーグAの4つの首位チームが最終ラウンドへ進出し、来年6月に準決勝、3位決定戦、決勝のミニトーナメントで優勝国が決定する。

 リーグB以下のそれぞれ4つの首位チームは、次回2021-22シーズンに上位リーグへ昇格。リーグA~Cの各4つの最下位チームは下部リーグへ降格する。

 今年1月に行なわれた組み合わせ抽選の結果、豪華な対戦カードや死の組がいくつも生まれた。特にトップレベルのリーグAには、フランス、ドイツ、オランダが揃うグループ1や、スペイン、イングランド、クロアチアが居並ぶグループ4があり、9月の初戦から見逃せない試合が組まれている。

代替わりしたドイツ、不変のフランス。

 なかでも注目はやはり、新旧W杯覇者の一番だ。ミュンヘンに世界王者を迎えるドイツは、ロシアW杯での惨敗から立ち直ろうとしている。W杯が現行の方式となってから初めてグループステージで敗退する屈辱──ドイツ史上最低のW杯のひとつ──を味わったマンシャフト(ドイツ代表の愛称)は、ロシア大会のメンバーから6人を変更した。

 代表引退を表明したマリオ・ゴメスとメスト・エジルに加え、サミ・ケディラやセバスティアン・ルディらが外れ、代わりにティロ・ケーラーやカイ・ハフェルツ、ニコ・シュルツという未キャップの若手や、W杯のメンバー外となって物議を醸したレロイ・サネらが呼ばれている。

 ただし勝ち点3の獲得を狙うこの試合には、マヌエル・ノイアーやトニ・クロース、トーマス・ミュラーといったベストメンバーが先発に揃うはずだ。

 対するフランスはモスクワでジュール・リメ杯に口づけをした面々が、ほぼそのまま残った。メンバー発表の時点では控えGKがひとり代わっただけで、その後に主将の守護神ユーゴ・ロリスが負傷離脱してバンジャマン・ルコントが追加招集されている。

 7月15日にクロアチアを下したW杯決勝の先発からの変更は、GKアルフォンス・アレオラと左SBバンジャマン・メンディくらいか。

【次ページ】 欧州シーンには小休止すらなくなりそうだ。

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