スペインサッカー、美学と不条理BACK NUMBER
L・エンリケがスペイン新監督に。
懸念は無愛想とバルサ、レアル。
text by
工藤拓Taku Kudo
photograph byGetty Images
posted2018/07/24 11:00
ロシアW杯で16強敗退に終わったスペイン。ルイス・エンリケ新監督のもと、かつての栄光を取り戻せるか。
「自分は何のアンチでもない」
「改革は必要ない。必要なのは進化だ」
「プレースタイルを維持しつつ、強化、改善を試みたい。よりよく守り、より深く攻め、より多くのチャンスを作り出さなければならない」
「自分は何のアンチでもない。ヒホネス(ヒホン出身者)であり、アストゥリアーノ(アストゥリアス州出身者)であり、エスパニョール(スペイン人)であり、カタラン(カタルーニャ人)だとも感じている」
幸い50分弱に及んだプレゼンテーションの質疑応答では誰に毒づくこともなく、前向きな受け答えに終始していた。願わくば、今後もその姿勢を継続してもらいたいものだ。
「現在70人ほどのリストを作成している。早く発表したいね。サプライズがあることを保証するよ」
そう明言した初の招集メンバーリストの発表は、8月31日。新体制の初陣は9月8日にウェンブリースタジアムで行われるUEFAネーションズリーグのイングランド戦、ホーム初戦は同11日のクロアチア戦となる。