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大谷翔平の凡打に見る後半戦の鍵。
さらなる1/100秒単位の時間短縮。 

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笹田幸嗣

笹田幸嗣Koji Sasada

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posted2018/07/18 08:00

大谷翔平の凡打に見る後半戦の鍵。さらなる1/100秒単位の時間短縮。<Number Web> photograph by Getty Images

13日のドジャース戦では左腕アレキサンダーから二塁打を放つ。後半戦に向けた光明となるか。

左腕相手の今季39安打目に見た光明。

 だが、それは大谷自身も百も承知であろう。さらなる、新たなる、1/100秒単位の時間短縮へ向けての試行錯誤。前半戦総括で大谷はこんな言葉を残した。

「フォームは常に変わるもの。それがシーズン前なのか、シーズン中なのか、僕的にはあまり大きな問題ではない。よりいい方向に持っていくために、どのタイミングで変えるかはすごく大事かなと思っています」

 既に光明は差している。13日のドジャース戦で放った39安打目だ。左腕アレキサンダーの94マイル(約151キロ)のシンカーを痛烈に左中間へと運び、二塁打にした。間合いの早いフォームと、内角への高速ムービングボールに対して見事な対応。見た目では大きな変化はなかったが、差し込まれずに弾き返した。

 23年前、先駆者・野茂英雄はメジャーでの戦いを「甘くないからいいんです」と言った。大谷翔平も今、同じ過程を歩んでいると感じられてならない。

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