野球のぼせもんBACK NUMBER
西野采配の妙は野球にも生かせる?
SB工藤監督が仕掛けるワナと奇襲。
text by
田尻耕太郎Kotaro Tajiri
photograph byKyodo News
posted2018/07/04 10:30
セ・パともに混戦のプロ野球。リーグ中盤にさしかかり、選手を見極めた監督の采配がより重要になってくる。
仕掛けたワナが後半戦のどこかで生きる。
このところ、攻撃面においては攻めの姿勢も見られる。不動ともいえる主力の松田宣浩や内川聖一をスタメンから外す「聖域なき采配」を振るうようになった。投手陣でもプロ入りから先発一本だった武田翔太を一時リリーフに回す手も打った。
コマ不足の中で目一杯のピッチングを続けるブルペン陣も、このところは精彩を欠く試合もしばしば。今季のような状況だからこそ、敢えて固定観念にとらわれない起用も今後面白いかもしれない。
ホークスは7月3日のイーグルス戦(弘前)が今季72試合目。ちょうど折り返し点を迎えた。ホークスとバファローズ、マリーンズが同率3位に並ぶなど空前の混戦模様を見せる今年のパ・リーグ。
これから迎える大事な後半戦へ、この奇襲によって仕掛けたワナがどの試合、どの場面で効果を発揮するのか。少しマニアックな観戦ポイントとしてお勧めしたい。