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F1最大勢力に舞い戻ったフランス人。
10年ぶり母国GPにアレジも感動。

posted2018/06/29 07:00

 
F1最大勢力に舞い戻ったフランス人。10年ぶり母国GPにアレジも感動。<Number Web> photograph by Masahiro Owari

3人のフランス人ドライバー。左からグロージャン(ハース)、オコン(フォース・インディア)、ガスリー(トロロッソ)。

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尾張正博

尾張正博Masahiro Owari

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Masahiro Owari

 今年、F1に参戦している3人のフランス人ドライバーにとって、10年ぶりに復活したフランスGPは、特別なグランプリだった。

 そもそもモータースポーツの歴史は、フランスから始まった。1887年4月28日にフランスのパリにあるヌイイ橋からブローニュの森までの約2kmを蒸気自動車が走行。参加台数は1台だが、これが自動車競技の起源とされている。

 その後、1894年にはフランス自動車クラブが誕生。これは今日のFIA(国際自動車連盟)の前身であり、あらゆるモータースポーツの統括を行うようになる。

 このフランス自動車クラブによって1906年にル・マンで32台が参加して開催されたレースが世界初の「グランプリ」レースだった。F1が誕生したのは、それから44年後の1950年。フランスGPはF1の生みの親ともいえる存在だった。

F1の表舞台に帰ってきたドライバーたち。

 しかし、2008年のシーズン終了後、そのフランスGPがF1のカレンダーから消えた。

 2010年末にはフランスチームのルノーが保有する株式をグループ・ロータスに売却。これにより、グランプリ、チーム、ドライバーというF1の3つの主役の座から、「フランス」の存在がすべて姿を消す事態となった。

 そんな中、F1の表舞台に最初に帰ってきたのが、ドライバーだった。

 2012年にロマン・グロージャンがロータスからフル参戦を果たした。2016年にはエンジンを供給し続けていたルノーが、ロータスを買い戻してフルコンストラクターとして復帰。そして、その年のシーズン終了後には、2018年からフランスGPがポール・リカールで復活することが正式に決定した。

【次ページ】 ヘルメットをトリコロールカラーに。

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