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ルメールが日本移籍を決めた理由。
宝塚記念ではサトノ復活を期す。 

text by

平松さとし

平松さとしSatoshi Hiramatsu

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photograph byKeiji Ishikawa

posted2018/06/22 07:00

ルメールが日本移籍を決めた理由。宝塚記念ではサトノ復活を期す。<Number Web> photograph by Keiji Ishikawa

サトノダイヤモンドも5歳になった。ライバルマカヒキは骨折で戦線離脱し、「最強世代」の力を見せられるか。

「僕の馬も相当良い馬であることがわかった」

 こうして'15年春からJRA所属の騎手になった。同年12月にはメジャーエンブレムで阪神ジュベナイルフィリーズを優勝。移籍後初のGI勝ちを記録すると、翌年、同馬とのコンビでNHKマイルCも優勝。しかしその直後、大魚を逃した。

 NHKマイルC優勝から3週間後。クリストフは日本ダービーをハナ差の2着に惜敗した。しかも、その時の勝ち馬は元々クリストフが乗っていたマカヒキだった。相当、地団駄を踏んだかと思いきや、当時を思い起こすクリストフの表情はさばさばしている。

「マカヒキはとても良い馬。その馬とゴール前で叩き合いができた。結果、負けたけど、僕の馬も相当良い馬であることが分かったし、悲観はしませんでした」

 その“僕の馬”こそサトノダイヤモンドだった。

近走は不振でも、ポテンシャルは信頼。

 後にクリストフはサトノダイヤモンドとのコンビで菊花賞を制覇。続く有馬記念もキタサンブラックらを負かして優勝。昨秋には、凱旋門賞に挑戦した。

 ところが、故郷に錦を飾らんと勇躍里帰りしたクリストフを待っていたのは、厳しい現実だった。前哨戦のフォワ賞、本番の凱旋門賞と見せ場なく敗れると、異国でのダメージがあるのかないのか、サトノダイヤモンドは帰国後も精彩を欠くレースを続けた。

 金鯱賞で3着に敗れると、クリストフがドバイ遠征で騎乗できなかった大阪杯では戸崎圭太が乗り7着。日本国内では初めて掲示板を外す凡走に終わってしまった。

 さて、今週末に行われるGI・宝塚記念に出走するサトノダイヤモンドは、その鞍上をクリストフに戻す。

「確かに近走は不振だけど、元々はキタサンブラックやゴールドアクターら錚々たる古馬勢を破って3歳で有馬記念を勝ったほどの実力馬です。サトノダイヤモンドは本当に素晴らしい馬なので、巻き返してくれることを期待しています!!」

 日本移籍3年目となった昨年、自身初のリーディングジョッキーとなったクリストフに導かれ、サトノダイヤモンドが再び輝きを取り戻すのか。期待したい。

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