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西武・金子侑司はきっかけを探す。
「打つ自分をイメージできなかった」
text by
市川忍Shinobu Ichikawa
photograph byKyodo News
posted2018/06/14 08:00
勝負強さを発揮するのは右打席が多い金子侑司。左打席は現在課題を克服中だ。
「走る場面には必ず理由と意図がある」
佐藤コーチは今シーズンの金子の脚力を高く評価している。
「侑司(金子)に関しては、昨年は理由を聞いても頭が整理できていなくて、きちんと走った説明ができないこともありましたね。いろいろと考え過ぎて、考えが固まらないうちに走ってしまうことはありました。でも今年に関しては、走る場面には必ず理由があるし、意図がある。すべて納得できる走塁です」
「バッティングで貢献できないので、脚だけはなんとか貢献したい」とシーズン序盤、語っていた金子だが走塁の技術や戦術理解力などは年々、成長していると佐藤コーチは太鼓判を押す。
金子は語る。
「打てないときは、何とか守備や走塁でがんばろうと思っています。そしてこれからも自分のやるべきことをやって、取り返したいですね」
遅れを取り戻すべく、中盤戦に向けてスパートをかける。