淵上誠の名言
ボクシングはやってみなきゃわかんないって思ってやってきたのに、いやいやゴロフキンだったら何があっても負けないでしょっていう認識を持っちゃってますね。勝って当たり前。事故も起きない。
淵上誠(ボクシング)
2012年4月に東洋太平洋ミドル級王座の初防衛に成功した1カ月後、淵上はWBAミドル級世界戦に挑んだ。スケジュールはタイトだったが、「減量をやり直す必要がない」とポジティブに受け止め、「チャンスが来た」と喜んだ。相手はパウンド・フォー・パウンドランキング1位に格づけられていた、ゲンナジー・ゴロフキン。淵上は1ラウンドで右のまぶたをカットし、視界を奪われる。2ラウンド終了間際に右フックのダブルを食らい、前歯が「ボロボロボロって落ちた」。そして3ラウンドに2度のダウンを喫したのちにラッシュを受け、レフェリーストップ。完膚なきまでの敗北であった。淵上はゴロフキンの戦い方を「仕事をこなしているような感じ」と表現する。「最初は劣勢でも一切焦らない。段階を踏んでいけば君を最終的に倒せるよって、そんな風に見えるんですよね」。村田諒太が目標とするゴロフキンとはこういうボクサーだ。
Number944号(2018/01/18)
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