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伊藤ふたば 16歳、土肥圭太 17歳。
ふたりのユースが見据える“世界地図”。 

text by

津金壱郎

津金壱郎Ichiro Tsugane

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photograph byAFLO

posted2018/05/10 11:00

伊藤ふたば 16歳、土肥圭太 17歳。ふたりのユースが見据える“世界地図”。<Number Web> photograph by AFLO

2020年に18歳になる伊藤ふたばが目指すものは。

ボルダリング大国と認められるほどの選手層。

 伊藤と土肥だけではなく、ほかのユース年代の選手たちも今年のW杯シーズンで大きな可能性を見せている。

 今年からW杯に初参戦している高校1年の菊池咲希は、W杯2戦目のロシア大会で準決勝に駒を進めて13位。大学1年の中村真緒は自身2度目で、初の海外でのW杯となったマイリンゲン大会で初めて準決勝に残り15位になった。

 この層の厚さこそが日本がボルダリング大国と世界から認められている理由でもある。

 ボルダリングW杯は5月に第3戦の中国・重慶大会、第4戦の中国・泰安大会を終えると、6月2日(土)・3日(日)に東京・八王子で第5戦が開催される。

 切磋琢磨しながら着実に成長を遂げているユース年代の選手たちが、W杯を戦うなかでどんな成長曲線を描いて日本に凱旋するのか。そして、ユース年代からの突き上げを受ける実績十分なボルダリング・ワールドランカーの国内トップクライマーたちが、母国大会でどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。

 今シーズンのスポーツクライミングは、ユース年代にも注目していきたい。

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