究極的にはディズニーランドのような……。

　また、エンターテイメントの質に関しては、うちは派手な演出を行っているのでパッと見の質は高まったと捉えられるでしょう。ただ、本当に質が高いのかといえば、私はまだ改善の余地があると捉えています。

「お金をかけているのだから、あれだけのことはできるでしょ」。それが率直な感想だと思うのですが、お金をかけたなりの演出を提供していかなければならない。決して後退しているわけではなく質は高まっていますが、残念ながらまだ完全な状態とは言えません。

　次にホスピタリティですが、試合会場のスタッフの接客に関しても、しっかり行えている人もいれば及第点を与えられない人がいるのも事実。

　例えば、ディズニーランドのスタッフのように教育されて、まさにその仕事に就きたくて……というところまでは到達していません。

　エンターテイメントにしてもホスピタリティにしても、まだまだ理想とするレベルには程遠いですね。

　究極はディズニーランドのようなサービスや、高級レストランやホテルのボーイさんのような接客、エンターテイメントにおいても宝塚や劇団四季のようなものを追求していきたい。既存のクラブを目標にするというわけではなく、そういった舞台をライバルと捉えるというか、ベンチマークにしたい。これからも常にそういう発想であり続けたいと思います。

（構成・石井宏美）