野ボール横丁BACK NUMBER
大阪桐蔭との戦いはボディーに効く。
「終盤に絶対点が入る」暗示の根拠。
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byKyodo News
posted2018/04/04 18:00
花巻東を19-0で下す圧倒的な破壊力と、三重や智辯和歌山との接戦を制する力。今大会の大阪桐蔭に隙はなかった。
相手に圧をかけることは何でもやる。
藤原がド迫力の空振りを見せたあと、相手投手は3球続けてボール。藤原を四球で歩かせてしまった。
また、三重戦でサヨナラのホームを踏んだのは、ショートの悪送球で出塁した2番・青地斗舞だったが、芯でとらえた打球だったため、ショートのグラブが打球に押され、ややリズムが狂ったために生じたミスだった。
西谷が言う。
「一塁まで全力疾走することでもいい。相手に圧(アツ)をかけられることは、何でもやる。それを少しずつ積み上げていくことでジワリジワリと効いてきて、後半、相手の足が止まる。そうしたら、7、8、9回は、うちのラッキータイムになる」
試合終盤、大阪桐蔭に勝利の女神がほほ笑むのは、偶然ではなかった。