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三河の大黒柱は今も桜木ジェイアール!
ダンクする41歳支える秘密のジュース。
posted2018/03/30 17:30
text by
青木崇Takashi Aoki
photograph by
B.LEAGUE
3月28日、シーホース三河は昨シーズンに引き続き、B1で最初に地区優勝を決めた。
アイシン時代のスーパーリーグ、JBL、NBLを含めて、2001年以降は常に優勝候補という一貫した強さを堅持していたシーホース。
1995年から三河を指揮する鈴木貴美一ヘッドコーチにとって、絶大なる信頼を置く選手がいる。
桜木ジェイアールだ。
2007年に帰化するまでは、J.R.ヘンダーソンとして1995年にUCLAのメンバーとしてNCAAトーナメント制覇。NBAでも1998-'99シーズンにバンクーバー(現メンフィス)・グリズリーズでプレーした経歴の持ち主である。
若い頃は身体能力の高さを武器にしたパワーフォワードだったが、41歳になった現在はバスケットボールIQの高さを駆使することで、相手にとって厄介な存在になっている。
平均得点15.0がB1全体で16位、8.5リバウンドが11位、5.1アシストが5位という数字は、本当に41歳のビッグマンなのかと思いたくなる。
ティム・ダンカンとマッチアップして分かったこと。
桜木は以前、こんなことを言っていた。
「ティム・ダンカン(元サンアントニオ・スパーズ)とマッチアップした時、身体能力だけでは生きていけないと感じた。もっとスキルと頭を使ったプレーをする必要があるとね」
NBAのキャリアはわずか1年で終わったが、日本でシーズンを重ねるごとにオールラウンドなスキルと賢さを兼備した選手へと変貌。桜木が現在もBリーグ屈指の選手として高いレベルのプレーを継続できているのは、コンディション維持のために細心の注意を払いながら、時間をかけて身体のケアに取り込んでいるからだ。