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Bリーグで最強に熱いHCは東京に。
ルカ・パヴィチェヴィッチの素顔。
text by
ミムラユウスケYusuke Mimura
photograph byB.LEAGUE
posted2018/03/23 10:30
今年1月1日の試合後、相手の千葉ジェッツの富樫勇樹とハグをするルカ・パヴィチェヴィッチHC。
旧ユーゴでの教えを、日本バスケ界に。
旧ユーゴスラビアは'90年代初頭から紛争が続き、その結果、セルビア、モンテネグロ、クロアチアなどに分裂していった。
ただ、ユーゴスラビアバスケットの父と言われるアレクサンダー・ニコリッチから始まる、旧ユーゴスラビアのスクール・オブ・バスケットボールの教えをルカは受け継いでいる。
彼が優勝した1987年のU-19世界選手権では、後にシカゴ・ブルズなどで活躍するクロアチア人のトニー・クーコッチもチームメイトだった。彼らがヨーロッパのバスケットボール界を発展させ、そのヨーロッパの発展が本場アメリカにも影響を与えた。
ルカは、試合中だけではなく、試合後にも熱くなるほど勝利に飢えている。その一方で、日本のバスケットボール界の発展を望んでいる。そんな一面に目をむければ、アルバルクのバスケットボールの違う側面も見えてくるはずだ。アルバルクを強いチームに鍛え上げようとするミッションの先に、彼は日本バスケットボールの発展を見ているのである。