濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER
躍進を続ける“進撃の大巨人”。
三冠を制した石川修司が古巣DDT制圧へ!
text by
橋本宗洋Norihiro Hashimoto
photograph byDDT Pro-wertling
posted2018/03/17 07:00
前哨戦で王者・竹下幸之介を痛めつける石川修司。勝利後にリング上で歌を唄う儀式も定着してきた!?
「フリーはダメなら切られるだけですから」
石川をハードな練習に駆り立てるのが何かと言えば、責任感であり危機感だ。
石川は所属していたDDT系団体ユニオンプロレス解散後、フリーとして全日本にも参戦するようになった。
「いろんなリングに呼んでもらってますけど、フリーはダメなら切られるだけですからね。その怖さは常にありますよ。毎回、いいものを提供しなきゃいけない。期待を超えなきゃいけない。それは意識してます」
42歳にして「今が全盛期」の意味とは?
昨年から、石川はしばしば「今が全盛期」と言うようになった。1975年9月生まれだから42歳。それでもまったく衰えてはいない、と。
「半分はその自信があるのと、もう半分は“そうありたい”っていう気持ちの表明ですね。自分で言葉に出しておいて、練習でも試合でも、その言葉を裏切らないようにする。そのために言ってるところもあります。常に思ってるのは“もっともっと”。もっと強くなりたいしもっと有名になりたい。いろんな勲章は、貪欲さを失わなかった結果でしょうね」
2m近い巨体の持ち主にして、油断もなければ隙もない。
3・25DDT両国のメインは、王者の竹下が石川に挑む試合でもあると言っていい。