田畑真紀の名言
4年前は自分たちの力を出し切れずに終わって、「力はあるのに何で……」と思う悔しさでした。でも今回は「あと少しだったな」という前向きの悔しさというか。自分たちもやれるということを確認して、これからの自信につなげていける悔しさだと思います。
田畑真紀(スピードスケート)
バンクーバー五輪スピードスケート女子チームパシュートで、日本は0.02秒という差で銀メダルとなった。その4年前のトリノ五輪では、3位決定戦で残り500mで転倒し、掴みかけていた銅メダルをふいにしていた。そのメンバーの1人だった田畑は、嬉しさ半分とはいえ、銀メダルを獲ってもあいかわらず悔しがっていたが、穂積雅子は「田畑さんが築いてくれた道を私たちは歩んできたと思います。ここまで引っ張ってきてくれた田畑さんに、メダルで恩返しできました」と感謝する。バンクーバーのメンバーには、出場機会のなかった高木美帆がいる。高木にメダルの授与はなかったが、先輩3人からそれぞれメダルを首にかけてもらった。日本女子パシュートの悔しさはこうして受け継がれていくのだろう。
Number749号(2010/03/04)
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