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石川祐希が3度目のイタリアで確信。
「日本だけじゃなく世界を基準に」
text by
田中夕子Yuko Tanaka
photograph byTakahisa Hirano
posted2018/02/09 08:00
世界最高峰の舞台、セリエAで挑戦中の石川。3月には大学卒業を迎え、その後の進路にも注目が集まっている。
イタリア語もすっかり流暢になった。
「試合に出たいというのはもちろんありますし、ひと泡ふかしたいというか、『石川祐希ってこんなこともできるんだ』と驚かせたい。高さがさらに上がったとか、技術がもっとうまくなったと言ってもらえるようになりたいというか、言わせたい。やってやりたいな、っていう思いが最近すごく強いんです」
19歳で在籍した頃はほとんど喋れなかったイタリア語もすっかり流暢になり、モデナのスタッフは冗談交じりで「ユウキとイタリア語でこんなに会話できるなんて思わなかった。またモデナに戻ってくることを望んでいるよ」と笑う。
今はまだ少し先のことかもしれないが、それは決して大きすぎる夢ではない。
心身共に逞しさを携えた、真のエースになるために。
もっとできる。誰よりも、自分が自分を信じている。