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石川祐希が3度目のイタリアで確信。
「日本だけじゃなく世界を基準に」 

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田中夕子

田中夕子Yuko Tanaka

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photograph byTakahisa Hirano

posted2018/02/09 08:00

石川祐希が3度目のイタリアで確信。「日本だけじゃなく世界を基準に」<Number Web> photograph by Takahisa Hirano

世界最高峰の舞台、セリエAで挑戦中の石川。3月には大学卒業を迎え、その後の進路にも注目が集まっている。

決めにくい状況でいかに点を取るか。

 モデナ戦の勝負所でまさにその課題を痛感させられたように、決して決めやすいとは言い難い状況でどう得点をもぎ取るか。全日本のエースとしても世界と対峙するであろう石川にとって大きなテーマであり、克服しなければならない課題に直面しているのだが、それこそが今は一番の収穫だと感じている。

「この環境でプレーすることができて、『これができないと自分が終わりだよ』という状況で、ある意味プレッシャーを感じながらできるのは、すごくいいことだと思います」

 オーバーワークで体は悲鳴を上げたが、自らの選択を間違っていたとは思わない。

 大学生でもありながらイタリアでプレーする。

スキルアップはチームで、代表は結果を。

 誰かと同じ道を歩くのではなく、自ら先駆者となったのは、その選択が自らのレベルアップに必要だったからだ。

「あくまで自分自身の考えですけど、個々のスキルアップは所属チームでやるべきで、全日本はうまくなるために成長する場というよりも、結果が問われる場だと思うんです。バレーボール選手としてだけでなく、国を背負って戦う場所ですから」

 国際大会が行われるたび、日本のエースとして取り上げられ、そのたび「日本史上最高の才能」という枕詞がつく。最初は恥ずかしさが先行して「違います、と否定していた」と笑うが、今はハッキリと見据える目標がある。

「日本だけでなく世界を基準にしたいですよね。世界で有名な選手になりたいし、だから世界のトップ選手が集まってきているイタリアで戦うことは世界のトップにも近づける、もっと強くなれる機会だと思っているので」

 ラティーナでのシーズンを終えれば、また新しい全日本シーズンが始まる。今年9月にはイタリアで世界選手権が開かれ、日本は開幕戦で開催国のイタリアと対戦する。

【次ページ】 イタリア語もすっかり流暢になった。

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