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松坂大輔、岩瀬仁紀、そして闘将。
1月のプロ野球界は中日が席巻!? 

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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photograph byKyodo News

posted2018/01/31 16:30

松坂大輔、岩瀬仁紀、そして闘将。1月のプロ野球界は中日が席巻!?<Number Web> photograph by Kyodo News

星野仙一氏をしのび、ナゴヤ球場に設置された献花台に花を手向ける森監督。

1月7日の全スポーツ新聞の紙面は……泣いていた。

 そして今月の、いや、今年の大きなニュースとしては「星野仙一氏死去」だろう。1月7日のスポーツ紙各紙は泣いていた。

「仙さん夢をありがとう 燃える男70歳急逝」(東京中日スポーツ)

「さよなら仙さん 闘将死す」(デイリースポーツ)

「余命90日から闘った 星野仙一さん」(サンケイスポーツ)

「田淵氏涙の別れ 仙ちゃんつらいよ」(スポーツニッポン)

「『打倒巨人』に『燃える男』仙さん逝く すい臓ガン70歳若すぎる」(スポーツ報知)

「あまりに突然の別れ 星野仙一さんの遺言」(日刊スポーツ)

 どのスポーツ紙を読んでも、当時の番記者が書いた熱と愛情のこもった追悼文があふれていた。それはまるで新聞の政治欄に載る大政治家の「評伝」のようだった。

 たしかに星野氏は「政治家」であったのかもしれない。

 マスコミを味方にして世論を作り上げるのもうまかった。私は「観測気球を上げる」という比喩は政治家ではなく星野監督に教えてもらった。

「取材される人と取材する人」が放つ関係性の濃さ。それが単なるズブズブで終わる場合もあるだろうが、きちんとファンや読者に還元したのも「星野仙一と番記者」なのだと思う。

 星野仙一という存在は、スポーツ新聞というより日本のメディア論全体にも展開できるお題なのかもしれない。

 以上、今月のスポーツ新聞時評でした。

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