黒と銀の衣装、入場曲が意味するものとは？

　しかも有田は、プロレス原体験が“王道”全日本だ。アイドル時代からのファンが支えになってくれているのは間違いないが、アイドルレスラーになるつもりはなかった。実力をつけることでしか恩返しはできない。

　スルスキでのイメージカラーはピンク系、しかしプロレスのコスチュームは黒とシルバーをベースにした。

「よく、アイドルだからピンクでフリフリの衣装にするんじゃないのって言われたんですけど、少しでも強く、カッコよく見えるものを作っていただきました。コスチューム（の可愛さ）で覚えられるのは嫌だし、私はビジュアル重視ではなく強くなりたいです。アイドルレスラーと呼ばれなくなるくらい強くなりたい」

　シンプルなコスチュームに対しても「新人のくせにかっこよくしすぎ」、「強く見せすぎてる」という声があったそうだ。でもアイドル風の可愛いデザインにしたところで「これだからアイドルレスラーは」と言われるに決まっているから、結局は自分が好きなものにした。

「何百回壁に当たっても乗り越える」と唄う入場曲。

　デビュー戦は昨年12月24日。入場曲はアイドルファンでもある自分が推している「THEポッシボー（現チャオ ベッラ チンクエッティ）」と「アップアップガールズ（仮）」と吉川友の合同ユニット「チーム・負けん気」の『無限、Fly High!!』にした。

「ハロー！プロジェクト」の研修生出身だがハロプロ外で活動、紆余曲折のアイドル人生を送ってきたメンバーが「何百回壁に当たっても乗り越える」と唄う。有田はその歌詞に何度も励まされてきた。

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