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妙に連覇、連続2着が多いマイルCS。
タイキシャトル血統、あの馬は買い?
text by
島田明宏Akihiro Shimada
photograph byYuji Takahashi
posted2017/11/18 09:00
短距離路線で国内外GI5勝を挙げたタイキシャトル。マイルCS連覇はその強さを象徴する勲章だ。
あのルドルフでも勝てなかった夢を成就した。
その12年前の1986年、岡部は、最強馬シンボリルドルフでアメリカのサンルイレイステークスに臨むも、7頭立ての6着に敗れていた。あのルドルフでも勝てないか――と、日本のファンや関係者は落胆した。
タイキシャトルを管理した藤沢和雄は、ルドルフが所属した野平祐二厩舎の調教助手だった。
そう、タイキシャトルの海外GI勝利は、日本を代表するホースマンの積年の夢が、ついに成就した瞬間だったのだ。
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タイキシャトルは、帰国初戦となったマイルチャンピオンシップで同レース連覇を果たし、次走のスプリンターズステークスで3着になったのを最後に現役を退いた。
種牡馬として、NHKマイルカップを勝ったウインクリューガー、フェブラリーステークスを勝ったメイショウボーラーなどを送り出したほか、ダービー馬ワンアンドオンリー、ヴィクトリアマイルを勝ったストレイトガールなどの母の父としても、子孫に力強さを伝えている。
レーヌミノルの母の父はタイキシャトルだ。
今年のマイルチャンピオンシップに出走するレーヌミノルの母の父もタイキシャトルだ。それだけではなく、父のダイワメジャーもこのレースを連覇している。桜花賞を勝ったあとは苦しんでいるが、叩き3戦目で得意のマイルなら変わってくるか。
ということで、印を。
◎イスラボニータ
○エアスピネル
▲ペルシアンナイト
△レッドファルクス
×サングレーザー
注レーヌミノル
リピーターの多いこのレースで、一昨年3着、昨年2着になっているイスラボニータが、もっとも戴冠に近いところにいるような気がする。
バリバリの「連覇血統」であるレーヌミノルの単複も買いたい。