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ハミルトンvs.ベッテルと鈴鹿愛。
「まるで神の手で作られたような」
text by
尾張正博Masahiro Owari
photograph byGetty Images
posted2017/10/05 08:00
マレーシアGPでは2位のハミルトンだが、今のメルセデスチームの強さは過去3年ほど盤石ではない。
「鈴鹿は、神の手で作られたんじゃないかと」
「鈴鹿は、神の手で作られたんじゃないかと思うくらい素晴らしい。誰かが作ろうと思っても、こんな風にはできないと思う。自然の地形を生かしたさまざまなコーナーがあり、それらが絶妙の間隔でつらなっている。鈴鹿はF1マシンのために作られたんじゃないかと思うくらいだ。だから毎年、日本GPに来て鈴鹿を走ることを楽しみにしているし、最終ラップに入るときはいつも残念な気持ちになる。いつまでも走っていたいくらい大好きなコースだ」(ベッテル)
今年はレギュレーション変更の影響で、ラップタイムが総じて向上している。'06年にミハエル・シューマッハーが樹立した1分28秒954という鈴鹿のコースレコードが更新される可能性も高いだろう。鈴鹿2勝のハミルトンと4勝のベッテル――鈴鹿を愛する2人の名誉を賭けた戦いが始まる。