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もっとスーパースターになってやる。
“次期WWE王者”中邑真輔の新世界。
text by
原悦生Essei Hara
photograph byEssei Hara
posted2017/09/19 17:00
中邑が日本で築き上げてきた心技体のそのすべてが、全米で高い評価を受けている。中邑の米国メジャー団体制覇の野望、なるか?
「もっともっとスーパースターになって帰って来る」
この夏の一大イベントだった「サマースラム」の、空撮まで駆使した豪華なプロモーション動画がある。
そこにはマリブの海でサーフィンをする中邑のリラックスした姿が詩的な言葉とともに映し出されている。
WWEのツアーは過酷な日程だ。今回のようにハワイ、日本、中国と連日の移動が続き、ヨーロッパにもオセアニアにも飛ぶ。WWEは世界がテリトリーになったから、それが日常だ。
中邑の大阪での滞在は24時間に満たないものだった。
「昨夜は母親とフグを食べた。母親のリクエストで。まあ他のものはともかく、フグはアメリカじゃ難しいから」と笑った。
世界を旅する中邑がいる。サーフィンを始めて14年。7つの海でサーフボードに乗って心を休める中邑もいいだろう。
「ヨーロッパなど世界中各地で戦えることでこちらが刺激を与えるだけでなくて、お客さんからも刺激を与えてもらっている」
スーパースターは「もっともっとスーパースターになって帰って来る」と言い切った。
そんな「次期WWE王者」中邑真輔に期待したい。