三浦知良の名言
30歳前なら練習は常に自分に応えてくれるわけです。やったらやった分だけ応えてくれる。なのに30歳を境にして、今度は練習が自分を裏切り出すんだ。いくら努力しても、今度は練習が嘘をつく。
三浦知良(サッカー)
2017/09/16
30歳を迎えたころ、「体にドーンと来たんだね、突然壁に当たったような感じで」と三浦は振り返る。「練習は絶対に嘘をつかないと信じてるからこそ、キレを取り戻そうとして重いものをわざわざ持ち上げたり」したが、「負荷だけじゃダメなんだ、今までみたいにやったらもうダメなんだ」と、やがて気づいた。「肉体的にあるレベルを乗り越えようと思ったら考え方、精神的なものを変えなければならないっていうことだね。発想を変えていく」「今こう思う。思い切りやりたければ休め、って。練習にまた裏切られるんだろうな、それならこう変えてやれって、微妙なんだけど自分をコントロールできるようになった。昔はそれができなかったと思う」。30歳を過ぎると、アクセル踏みっぱなしではすぐに故障する。自分の体の声を聞きながら、出力をコントロールできるのがベテランの強みだ。
Number516号(2001/02/08)